炊き出しボランティア募集(国際NGOケア・インターナショナル・ジャパン)

(JOCA災害情報MLより転載)

国際NGOである、ケア・インターナショナル・ジャパン(JOCA金子洋三会長が理事)の岩手県における活動ついて、会員を現地スタッフとして派遣したり、便宜供与をしたりするなどの支援をしているところです。
http://www.careintjp.org/
http://www.careintjp.org/news/news_110324.html
http://www.careintjp.org/news/news_110325.html

このたび同NGOでは、岩手県山田町の避難所の一つである山田南小学校において、炊き出しを行うことになりました。これに伴い、同NGOではこの炊き出しを手伝ってくれるボランティアを募集しています。

以下のすべての条件に該当する方を募集していますので、お心当たりの方は下記問い合わせ先までメールでお申し込みください。
なお、以下の条件に当てはまらない方からのお申し込み、お問い合わせは原則ご遠慮くださいますようよろしくお願いいたします。

【条件】

  • JICAボランティアのOVであること。
  • 今週あたりから一ヶ月程度継続して活動できること。(短期間のみのボランティアは募集していません)
  • 調理が出来ること。(普通に包丁などが使えればOK)
  • サイト付近には宿泊施設がないので、宮古市の民宿において集団生活か小学校の教室等での寝泊まりになることから、このような生活環境に耐えられること。
  • このボランティアは無償ボランティアであり、それに理解があること。
  • 岩手県宮古市又は山田町までの旅費は自弁となるので、それに理解があること。(公共交通機関を利用して現地まで行くことが可能です。)
  • 期間中の食事がNGOから提供されない時もあること。(休日など)

【活動内容】

  • ケア・インターナショナル ジャパンの調理スタッフの方々と協力して調理作業、配膳、配給等を行ってもらいます。
  • 一日2食、各600食程度を予定。

【申し込み先】
ケア・インターナショナル・ジャパン現地スタッフ 佐藤さん(20-1 ガーナ 理数科教師)tosakakun@gmail.com(申し込み方法はメールのみです。)

応募できるのは協力隊OVのみであることにご留意ください。
以上、よろしくお願いします。


被災地レポート:岩手県山田町 [2011/03/26 (被災後2週)]

(JOCA災害情報MLより転載:個人情報については削除)
岩手県山田町の中学校で教師をしているOGから現地のレポートが届きましたので以下に転載します。

このレポートは、当会会員あてに送られてきたものですが、全国のみなさまとこれを共有することをご本人から承諾いただきました。その際、ご本人からは、「もっといろいろな思いを持っている方も前向きに頑張っている方もいると思いますので、おこがましくて申し訳ない、と付け加えていただけたらありがたいです。」とのコメントが寄せられていますので申し添えます。

被災した方々だけではなく、すべての人々でこの悲しみや苦しみを分かち合っていけたらと思います。
*********************
近況報告です。

昨日は卒業式でした。一週間以上延びた、3年生と保護者と教職員だけの卒業式でした。教員やっている方や親はわかると思いますが、毎年毎年、その子たちなりに卒業式は感動します。でも、今年は特別でした。

親を亡くした生徒もいます。祖父母や兄弟を亡くした生徒もいます。自宅を無くした生徒も半数以上で、避難所や親戚知人の家からヒッチハイクして歩いてきた生徒もいました。自宅があっても、海の仕事やスーパー系、加工業者は全滅ですから、親は「先生、高校いかせてやれねぇ、どうすんべ」と、いつもならガハハと笑うお母さんも、暗い顔でした。

親たちは泣いていました。子供たちは久しぶりに友達に会えて笑顔でした。津波なんかなかったかのように。最愛の母親を亡くして胸が潰れているのだろうに、笑っていました。

今日は金曜日。震災から2週間です。まだ水道がでないので、宮古のコインランドリーにきました。車と家が残った私は幸せです。明日と明後日は、炊き出しの手伝いに行こうと思っています。ホントに私にできることは何てちっぽけなんだろう…。協力隊で感じたことと全く一緒です。ホントに情けない。

OB OGの皆さん、物資を送って下さった皆さん、炊き出しにきてくださった皆さん、自衛隊の皆さん、医療系で遠くから駆けつけて下さった方々、本当に感謝しています。ありがとうございます。でも、まだ私達は自力では立ち上がることができません。がれきの中でまだ眠っている方々、跡形もなくなった家屋や街並み。撤去作業は始まりましたが、話せば涙が止まらなくなるのです。それだけ大きな出来事でした。生活再建もまだ全く見通しが立たない人の方がほとんどです。

先日、半日だけ実家に帰ったら、沿岸のことなど別世界のような光景があって、衝撃を受けました。他人事のような言い方をする人もいて、傷つくこともあるのですが、無理からぬことかもしれません。でも、あのテレビに映る瓦礫の中に、人々の家々があったこと、生きてた生活があったことを想像してみてほしい、とその人達にいいたいと思うのです。

避難所はお年寄りの人口が増えてきて、炊き出しをする人達も次々と体調を崩しているそうです。だから炊き出しのボランティアはありがたい。ちょっとの休憩になります。私も学校での業務があってなかなか避難所にはお手伝いできないのですが、もし、親戚か何かで被災した人達と縁のある方は、一時的にでもいいです。預かってやってほしいのです。ちょっと現実から離れてお風呂に入ったり、つい二週間前までやっていた生活をするだけで元気になれると思うし、また頑張れると思うのです。

もし、力になってくださる方が近くにおりましたら、そのことをお伝え下さい。よろしくお願いします。

たくさんのご心配やご支援、本当にありがとうございます。物資も届き始めました。
***********************